高知、長崎、東京を巡回する大規模建築展 開催概要
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8,900
V&A Dundee
4,697
Yusuhara Community Library / YURURI Yusuhara
3,582
Odunpazari Modern Museum (OMM)
393
Beijing Qianmen
高知、長崎、東京を巡回する大規模建築展 開催概要
隈研吾展について
東京オリンピック・パラリンピック2020のメイン会場に予定される《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとり、隈研吾(1954-)の大規模な個展を開催します。
その土地の環境や文化に溶け込むように設計される彼の建築には、自ずと多くの人が訪れ時を過ごすことになります。2018年にスコットランドに開館した《V&Aダンディー》は、米TIME誌により「2019年、世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」のひとつに選ばれました。
本展は隈建築の中から公共性の高いものを中心に68件を選び、全点に隈自身による作品解説をつけて紹介します。公共性といっても、新築の庁舎のような大きな公共建築だけでなく、リノベーションによる居酒屋のような小さな建築も含んでいるのがポイントです。それらが「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という隈が考える5原則によって分類された上で、模型や写真やモックアップによって紹介されます。また、瀧本幹也、藤井光、津田道子、マクローリン兄弟など第一線で活躍するアーティストに映像作品をコミッションし、隈建築を、造形性だけでなく、どのように使われているか、いかに街と関係を結んでいるかといった観点から見ていただく空間を用意しました。内部空間をリアルに体感できる360度VRもあります。
さらに、ネコの視点から都市を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則》も発表されます。今の時代、都市についてなにかを提案するとしたら高度経済成長期のように都市を上から見るのではなくて下から見るべきである、そう考えた隈が着目したのは、なんと動物のネコでした。本展では、Takramとの協働により東京は神楽坂でのフィールドワークやGPS測定を実施し、そのリサーチの成果を、3DCGやプロジェクションマッピングを用いて展示いたします。
コロナ禍というきわめて難しい時代の中で開催される本展が、新しい公共性や未来の都市のあり方について考える機会となれば幸いです。
その土地の環境や文化に溶け込むように設計される彼の建築には、自ずと多くの人が訪れ時を過ごすことになります。2018年にスコットランドに開館した《V&Aダンディー》は、米TIME誌により「2019年、世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」のひとつに選ばれました。
本展は隈建築の中から公共性の高いものを中心に68件を選び、全点に隈自身による作品解説をつけて紹介します。公共性といっても、新築の庁舎のような大きな公共建築だけでなく、リノベーションによる居酒屋のような小さな建築も含んでいるのがポイントです。それらが「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という隈が考える5原則によって分類された上で、模型や写真やモックアップによって紹介されます。また、瀧本幹也、藤井光、津田道子、マクローリン兄弟など第一線で活躍するアーティストに映像作品をコミッションし、隈建築を、造形性だけでなく、どのように使われているか、いかに街と関係を結んでいるかといった観点から見ていただく空間を用意しました。内部空間をリアルに体感できる360度VRもあります。
さらに、ネコの視点から都市を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則》も発表されます。今の時代、都市についてなにかを提案するとしたら高度経済成長期のように都市を上から見るのではなくて下から見るべきである、そう考えた隈が着目したのは、なんと動物のネコでした。本展では、Takramとの協働により東京は神楽坂でのフィールドワークやGPS測定を実施し、そのリサーチの成果を、3DCGやプロジェクションマッピングを用いて展示いたします。
コロナ禍というきわめて難しい時代の中で開催される本展が、新しい公共性や未来の都市のあり方について考える機会となれば幸いです。
開催概要
東京国立近代美術館 終了しました
会期
2021年6月18日(金)— 2021年9月26日(日)
高知県立美術館 終了しました
会期
2020年11月3日(火・祝)— 2021年1月3日(日)
長崎県美術館 終了しました
会期
2021年1月22日(金)— 2021年3月28日(日)
みどころ
「20世紀のコンクリートと鉄で作られた建築は、何か息が詰まるような感じがする。」そう考える隈は、人間に優しい建築をつくることを目指しています。本展では、人間に優しい建築=人が集まる場所=新しい公共性が生まれるような場所をつくるために隈が用いている方法論を、「孔」「粒子」「斜め」「やわらかい」「時間」という5原則として抽出し、隈建築68件をそれら5原則に分類して紹介します。また、隈が設計した建築の「実際」を、本展のために制作された新作映像を通して紹介します。
復興と建築をめぐるインタビュー
本展では、隈研吾が設計した建物の施主やそれに準じた人、あるいはそれをメインで使用している人にインタビューをしました。このインタビューは、オーラル・ヒストリーを重要視する観点から行っています。つまり、単なるインタビューではなく、話者の不可視の記憶を、可視的な記録資料へと変換しながら、歴史の文脈の中に位置づけることを目的としているわけです。この場合の「歴史」とは、隈研吾という建築家の個人史でもあれば、彼が活躍する現代日本の建築史でもあります。また今回、隈が被災地に設計した建物に関連するインタビューに限定したということでは、地域史でもあります。続きを読む
※各インタビューは後日掲載予定です。
※各インタビューは後日掲載予定です。